【た】 アンティーク雑貨事典 一覧
デカンタ&ジャグ(Decanter&Jag)
デカンタはワインやリキュールなど、お酒を飲む前に移し替えておくための容器でした。
お酒が樽詰だった18世紀頃は、直接デカンタに入れたため、大きさも様々です。
19世紀頃になると樽から瓶に変わるので、高さもだいたい20cm前後が主流になりました。
栓つきなのも、お酒が揮発するのを防ぐためです。
ワイン用など、もともと栓がないものもありますが、繊細なガラスの栓や蓋はこわれやすいため、栓がない状態で見つかることもしばしばです。
またガラスでできているのも、お酒を入れたとき中身がよく見えるためです
テディーベアー(Teddy Bear)
バーモント州のおもちゃメーカーが、熊のぬいぐるみに当時のアメリカ合衆国ルーズベルト大統領が1902年に子熊を助けたエピソードから大統領のニックネームの「テディ」と名付けて発売したそう。
その頃ドイツのマルガレーテ・シュタイフの熊の縫いぐるみが、大量にアメリカに輸入され、この名前が広まりました。
セオドア・ルーズベルトの誕生日は10月27日は「テディベアの日」となっています。
テディーベアのメーカーには、1938年に英国王妃御用達メーカーの許可が与えられたチャッド・バレーは、イギリスを代表する老舗メーカーで、最初のベアは1915年に発売されています。
1908年に人形製造メーカーとして設立されたチルターン・トイ・ワークス社も、1923年から有名なハグミー・ベアシリーズを1960年まで製造されていましたが、1967年にチャッド・バレーに買収されました。
ハグミー・ベアーは透明なガラスの目と、鼻の両端が上に伸びた黒ステッチが特徴ですね。
1919年に紡績工場として出発したメリーソート社も1930年からベアを製造しています。
イギリス生まれのペディグリー、英国伝統タイプのディーンスや、ジョイトイズ、ハーマン&カンパニーや、アイディアルなどがあります。
また1880年頃に南ドイツの小さな町に設立された100年以上の歴史のあるシュタイフ社も♪
他社と区別をつけるために1905年に耳ボタンを商品登録し、金属製のボタンを左耳に付けるようになりました。
ベアは古いものほど自然素材で作られ、目は木の皮で作られたブーツボタン。
それからガラスに変わり、新しいものはプラスチックが使われています。
テーブルクロス(Table Cloth)
もともとは、ダイニングテーブルを傷つけない為に使用するものですが、お部屋の雰囲気をエレガントにしたり高級感を演出してくれます。
タイプを変えるだけで、上品にも可愛らしくもなるので、簡単にお部屋の色空間を演出してくれる優れモノですね。
テーブルクロスを選ぶポイントは、テーブルに掛けたとき、20〜30cmほど垂れ下がるのがベストです。
またナプキンは膝に掛けたり、料理やトレーの敷物にするなど用途に合わせて使えるから便利ですね。
テーブルランナー(Table Renner)
テーブルの中央に敷くもので、テーブルすべて覆わないのでテーブルの素材も活かせることができますね♪
また、テーブルクロスとコーディネートする楽しみもございますね。
一般的にテーブルから15~20cm位の垂れ下がりが丁度良いバランスと言われているそうですが、垂らさなくともステキですよね。
1枚掛けでもがらりとお部屋の雰囲気が変わりますし、テーブルの中央だけに敷くので、お食事の時も気負うことがないのも嬉しいですね。
ティーカップドイリー(Teacup doily)
ティーカップドイリーは、ソーサーに敷きカップとソーサに傷がつかないようにするためのドイリーになり、ヨーロッパではよく見かけられます。
見た目も可愛くて、ソーサーの上にカップを置くときもコン♪と音が鳴らないのも嬉しいですね。
ドイツGERMANY製)
GERMANYの時計やジュエリーなどは、ドイツで作られていたものですが、場所はほぼ旧西ドイツで作られた製品になります。
GERMANYと刻印が入っているものは、第二次世界大戦で2つに分断する1949年以前のものになります。
GERMANYの他にWEST GERMANY、 WESTERN GERMANY, W.GERMANYなど刻印が様々あります。
この刻印がある製品は分断した後に作られた製品ということが分かります。
陶器
陶器と磁器の違いについて。
陶器は、粘土(陶土)を材料とし磁器よりも低い温度で焼いたものです。
原料の土に鉄分が含まれていることが多いので、焼きあがると淡黄色になります。
吸水性があるので水が浸透しますが、釉薬をかけて焼成すると浸透しにくくなります。
透明感はほとんどありません。
磁器に比べ、肉厚に作ることが多いですが、同じ厚みで作れば磁器よりは軽いです。
また熱を通しにくいです。
磁器に比べて鈍い音がします。
磁器は、カオリンなどの岩石の粉を水で練って形をつくり、1000℃~1400℃の高温で焼いたもので真っ白で、たたくと金属音のような高く澄んだ音がします。
陶磁器とは、陶器と磁器の総称になります。
陶器
陶器と磁器の違いについて。
陶器は、粘土(陶土)を材料とし磁器よりも低い温度で焼いたものです。
原料の土に鉄分が含まれていることが多いので、焼きあがると淡黄色になります。
吸水性があるので水が浸透しますが、釉薬をかけて焼成すると浸透しにくくなります。
透明感はほとんどありません。
磁器に比べ、肉厚に作ることが多いですが、同じ厚みで作れば磁器よりは軽いです。
また熱を通しにくいです。
磁器に比べて鈍い音がします。
磁器は、カオリンなどの岩石の粉を水で練って形をつくり、1000℃~1400℃の高温で焼いたもので真っ白で、たたくと金属音のような高く澄んだ音がします。
陶磁器とは、陶器と磁器の総称になります。
陶器ポット&ボトル(Stone Jar)
1800年代終わりから1950年にかけて食品販売に陶器の容器が使われるようになりました。
ジャム、ビール、クリーム、お肉やお魚の加工品、マスタード、栄養補助食品などあらゆる食品が陶器ポットや、ボトルに詰められ店頭に並んでいました。
プリントされているのは、販売していたメーカーの名前や商品名のロゴです。
イギリス、フランスなどヨーロッパで、マーマレード、クリーム、マスタードなどをこのジャーにいれて販売していました。
業務用陶器メーカーとして有名なのは、イギリスのマーリング社。
マーリング社は、イギリスの業務用陶器専門メーカーで、18世紀に陶器工場からスタートし、1853年から本格始動したメーカーです。
ダンディー社のマーマレード容器をはじめ軟膏や医療用品の容器も製造した会社です。
1495年にポルトガルからイギリスへ伝わった、イギリスでは朝食に欠かせないマーマレードは種類も豊富にあり、ダンディー社やフランク・クーパー社は人気ですね。
大きなメーカーのものは数も多く、地方のメーカーや個人商店のもの、また学校や病院など業務用の大きなサイズも数は少ないです。
当時では食品の容器は保存するためのものではないので現存するものは少ないですが、イギリスの風習で、空になった食品容器はまとめて地中に埋められていました。
現在、こうして残っているのは掘り出されたからなんですね♪
数えきれないほどたくさんの種類があって楽しいですね。
技術が未熟だった当時のプリントのずれや陶器の厚みなどが、逆にステキなお味になっていますね♪
トリオ(Trio)
カップ&ソーサーにもう一枚、プレートが付いていつものをトリオと呼びます。
ソーサーよりも一回りプレートが大きいです。
トリオは英国が主流で、19世紀後半のイギリスでは、たいていケーキ皿の付いた3点セットで生産されていました。
イギリス以外にも、もちろんトリオはございますが、やはり紅茶の国イギリスが圧倒的に多くみられます。
アフタヌーンティーの習慣があるので、ケーキスタンドで出されるケーキやお菓子を取り分けるお皿が必要な為、カップ&ソーサーだけではないトリオはぴったりだったんですね。
アフタヌーンティーの習慣がはじまった1840年頃からトリオはイギリスを中心に普及しています。
ワイルマン窯(のちのシェリー窯)のように、ティーカップのほとんどをトリオにしているメーカーもございます。
トリンケットボックス(Trinket box)
トリンケット(Trinket)は装飾品の意味で、ジュエリーやパフ、クリームなどを入れる容器のことです。
海外でも愛されているトリンケットボックス♪
このくらいの大きさなら指輪いれにぴったりですね♪
エナメルやガラス、陶器のものはポタリーケースとも呼ばれています。
素材や形、大きさも様々あり、見ているだけでも楽しいですね。
ドイリー(Doily)
お皿や、カップなどの下に敷くものに使われていたものです。
テーブルや、花瓶の下に敷いたりするだけで、雰囲気も変えてくれるドイリーは、温かみのあるクロッシェ編みが多いです。
人気のパインアップル柄や、お花のモチーフ編みのデザインなど、どれもステキですよね。
形や大きさ、お色も様々。やさしい白色に、ナチュラルカラーのエクリュ、可愛らしいピンクなど、自分好みのドイリーを見つける楽しみがあります。